カリウムは人体に不可欠な電解質であり、体内ではカリウムイオンとして約200gほどが存在しています。主に細胞内部に分布しており、筋肉や神経細胞はカリウムイオンチャネルが開いていると時に、細胞内から細胞外へと濃度勾配の方向にカリウムイオン電流が流れ、膜電位(細胞外に対する細胞内電位)を負の向きに変化させる働きがあります。
経口摂取される場合は吸収は緩やかであり、全身の細胞で速やかに取り込まれることと、過剰分は腎臓でのK+調節機能により排泄されるので、体外濃度は常に低レベルに維持されています。
また、右心房にある洞房結節から発生する活動電位によって心拍の調節が行われているため、何らかの異常によりカリウムイオンの血中濃度が過剰になると、致死的な不整脈を引き起こしたり、心停止に至ることもあります。
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